代表者紹介

代表者紹介

吉村 久美子(よしむら くみこ)
役職 代表理事
法人活動 食品衛生責任者

主な資格等

社会福祉関連
  • 社会福祉士 社会福祉主事
  • 精神保健福祉士
  • 移動支援従事者指導員 視覚障害者移動介護従業者 行動援護従業者
  • 相談支援従事者(現任)
  • 相談支援従事者専門コース別「精神障害者支援」
  • 強度行動障害支援者(基礎)(実践) 重度訪問介護従業者(基礎)(追加)
  • サービス管理責任者(就労)(地域生活(身体・知的・精神))(児童)(介護)
  • 点訳奉仕員 石川県盲ろう者通訳・介助員 手話奉仕員(入門)
介護福祉関連 介護福祉士 訪問介護員(1級) (2級)
介護支援専門員
就労支援関連 職場適応援助者第1号(ジョブコーチ)
障害者生活相談員
福祉用具・住環境関連 福祉用具専門相談員
福祉住環境コーディネーター2級
車両関連 運行管理者(旅客)福祉有償運送運転者
防災関連 防災士 甲種防火管理 普通救命講習Ⅱ
災害ボランティアコーディネーター(石川県) 自主防災組織リーダー(石川県)
しみん救護員(小松市)
その他 調理師
陸上特殊無線技士2級
簿記2級 珠算2級 情報処理3級 英語3級
委嘱等 小松市防災会議委員
小松市防災士の会
石川県災害ボランティアコーディネーター
能美市生活支援サービス推進協議体委員
のみ地域力強化支援ファンド審査委員
さわやかインストラクター

初めから・・・

平成17年7月、プウプはNPO活動からの出発でした。初めは、資産なし資本金ゼロからのスタートです。
プウプが始動する前から一緒に活動してきた仲間の自宅(現理事)に事務所を構え鉛筆一本からではありましたが、鉛筆が一本から二本へ、一緒に活動してくれる仲間が一人から二人、二人から三人へと広がり、NPO活動からNPO法人を認証となりました。
活動開始から、三年くらい経つと、事業を継続していく上で事務所や駐車場のスペースの広さが必要となってきました。
その頃、地域で助け合い活動を行っていたこともあり、さわやか福祉財団のインストラクターに推薦していただきました。
そのインストラクターの実地研修に参加していた時に日本財団の「古民家再生プロジェクト」の助成金の情報を知り研修から戻りすぐに申請書を作成し申し込みしました。
結果、『2010年度福祉拠点整備リフォーム 障害者支援施設の整備/民家改修』の助成金を受けることが決定しましたが、喜びも束の間、助成事業対象の古民家は賃貸でと考えていた物件に問題が生じました。
建設を予定していた場所は、活動していた事務所から近く、駅などの商業地域と山間地域の中間であり、福祉の空洞化地域のため、福祉拠点が必要だと考えていた場所でした。
しかし、福祉の空洞化地域だからこそ起きる問題が生じました。
それは、NIMBY(ニンビー)( “Not In My Back Yard”=我が家の裏には御免)現象です。建設を予定していた地域の住民から、「施設自体は良いことだと認めるが自分の家の近くには建てないで山の方に行って建てて欲しい」、「精神障害者はいるのか」、「施設が建つと、毎日、自分たちの目に障害者が入るのは嫌だ」などの意見が出されました。
そこで、住民との対話が重要であると考え、町内の役員に向けて行った説明会で、繰り返し障害者の理解を求める説明会を行いましたが、残念ながら理解を得ることが出来ませんでした。
白山市障害福祉課、日本財団に相談し、結局、住民の理解なしでは施設運営も厳しいという決断を余儀なくされ、建築設計まで出来上がっていた物件を他物件に変更することとなりました。
その後、日頃より、プウプの活動に賛同にして下さり、厚意で協力していただいていた利用者さんから、プウプが困っていることを知った、自宅を解放するのでリフォームも構わないというありがたいお話をいただきましたが利用者さんのご家族の方から、「火事を出したら近所に迷惑がかかるから他を探して欲しい」との連絡をいただき、再び、振り出しに戻りました。
そして、ようやく3番目の候補物件が見つかりました。元学校を移築した物件で広さは十分にあり、再度、対象物件として試みましたが建築設計の問題やリフォーム費用が当初予定していた助成金額を大きく上回るなどの理由から諦めることとなりました。
それからも、物件を探し続けましたが、事業完了年度が近づき、助成事業を終わらせることが難しくなり事務所移転を断念する目前で、プウプの設立前からお世話になっている社労士さん(現監事)から、行政書士さん(現監事)を紹介していただき、行政書士さんより、建築業者を紹介していただき、物件を再び探し始めた頃、白山市知的障害者ガイドヘルパーの研修の受講生(現職員)からプウプのボランティアさん(現職員)を紹介していただきました。
そのボランティアさんから、「いいと思う物件があるんだけど・・・」という情報をいただき、平成24年1月、日本財団へ助成事業内容変更届提出。同月、白山市長より日本財団へ意見をいただき、日本財団に提出。平成24年3月、地域の福祉拠点から就労支援事業所に事業を変更し、日本財団へ助成事業延長願を提出し、ようやく形となり、一階は就労支援施設とし、二階は事務所として平成24年4月に工事が完了しました。
一階は利用者に負担がかからないよう優先して整備しましたが、予算の関係で2階の事務所にはエアコンがなく、夏は暑さに耐え、職員は汗を拭いながら業務を行っていました。
また、壁紙についても階段から二階までの部分は捻出することは出来ず、建築業者からも「下地が汚れたら壁紙を貼ればいいよ」とあたたかいお言葉をいただき、現在も壁紙はありませんが、みんなで大切に、大切に利用しています。

今思うことは、障害や障害者等に対する無理解や偏見が施設建設等に反対することにつながっていくと考えられるため、今後もソーシャルアクションを展開していく過程で、地域住民の偏見を和らげ、障害の理解を深めることで、誰もが地域社会においてかけがえのない一員として、安心して生活を送れるよう、住民一人ひとりが互いに支え合い、助け合う社会を築くことが出来る地域になっていくことを目指していく必要があると考えています。

NIMBY(ニンビー)とは

「施設の必要性は認めるが、自らの居住地域には建てないでくれ」と主張する住民たちや、その態度を指す言葉です。(対義語は YIMBY(インビー)“Yes In My Back Yard”=我が家の裏に来ることを賛同する)

施設コンフリクトとは

コンフリクトは意見の衝突、葛藤、対立というを意味。施設コンフリクトは施設等を建設する時に地域住民から強い反対運動などが起こること。コンフリクトは戦略的に活用することで、マイナスばかりではなくプラスになる場合もあり、組織内のコミュニケーションや人間関係が強固になったり、異なる意見を重ねることで新しいアイディアが生まれたりするなどのメリットも期待できる。

事業計画(一部抜粋)

[目的]
高齢や児童、障がいがあるなしにかかわらず、誰もが行き来出来る、こころの拠り所の『居場所』から、お互いに支えあえる地域作りを幅広く発信していくことを目的とする

[目標]
石川県白山市は、標高2,702mの白山中腹である旧白峰村の過疎地から、日本海に面した旧松任市までの広域にわたる1市2町5村が合併した市です。
その為、同じ市内でも地域性で課題が異なります。
その様々な課題に取り組むことは、困難ではあるが、地域の力で解決できることも沢山あります。
いつでも、どこでも、だれもが、どんな課題でも、共通することは、人と人のつながりが大切であり、そのつながりが広がると、地域の力が集結し、安心して住める地域となります。
現在、居場所として、自宅を解放し、地域の人とのつながりを深めている仲間が第3居場所まで増えています。
今度は、中山間地域にも、居場所が増えるよう、この福祉の拠点を一服茶屋のように、地域に開放し、昔の井戸端会議のように情報を交換したり、悩みを打ち明けたりできる拠点となり、またできる人ができることを、して欲しい人にして欲しいことを実践できる福祉拠点ともなり、幅広いネットワークで手を取り合い、いつでも、仲間がいることが実感できる居場所として解放する。

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